スプレッドを計算してなかった頃、スキャルで月5万溶けた
スキャルピングで勝率60%なのに口座が減っていく。原因はスプレッドコストだった。1ヶ月の取引記録を集計して気づいた、地味だけど致命的な落とし穴の話。
スプレッドとは?
スプレッドは、FXにおける買値(Ask)と売値(Bid)の差で、取引のたびに発生する実質的なコストです。
「勝率60%あるのに、なぜか口座が減っていく」
3年目の頃、本気で意味がわからなかった。
手法はそこそこ固まってきて、エントリーの精度も上がってきた実感があった。勝ちトレードの方が多い。なのに月末に口座を見ると、じわじわ減ってる。
原因は、スプレッドだった。
スキャルで1日20回入ってた頃
当時の自分はスキャルピングにハマっていた。
ゴールド(XAUUSD)で5pips抜きを狙って、1日に15〜20回エントリー。勝率は60%くらいあったから、「このまま続ければプラスになる」と思ってた。
でも、計算してみたら全然違った。
1ヶ月のコストを出してみた
ある月のトレード記録を全部集計した。
- 取引回数: 月320回(1日平均16回)
- 平均スプレッド: 2.5pips(ゴールドの海外FX)
- 1回あたりのスプレッドコスト: 約250円(0.01ロット換算)
月間スプレッドコスト: 250円 x 320回 = 80,000円
月8万円。
ちなみにその月の実現損益は +3万円だった。スプレッドがなければ +11万円。
利益の7割以上がスプレッドで消えてた。
利確5pipsに対してスプレッド2.5pipsの現実
冷静に考えればわかる話なんだけど、当時は「スプレッドなんて微々たるもの」と思ってた。
5pips利確のトレードで、スプレッドが2.5pips。
つまり、エントリーした瞬間に利確目標の半分がすでにコストとして消えてる。
これで勝率60%でも、期待値を計算すると:
- 勝ちトレード: 5pips x 60% = 3.0pips
- 負けトレード: -5pips x 40% = -2.0pips
- 差し引き: +1.0pips
- スプレッド: -2.5pips
1トレードあたりの期待値: -1.5pips
勝率60%でもマイナス。
これに気づいたとき、かなりショックだった。
やったこと3つ
1. 利確幅を広げた
5pipsから15〜20pipsに変えた。スプレッド2.5pipsなら、利益に対するコスト比率が50%から15%以下になる。
取引回数は減るけど、1トレードあたりの質が上がった。
2. スプレッドが狭い時間帯に絞った
ロンドン〜ニューヨーク時間(日本時間16時〜翌1時)に取引を集中させた。この時間帯は流動性が高くてスプレッドが狭い。
早朝トレードは完全にやめた。
3. 取引回数を記録するようにした
月の取引回数とスプレッドコストの合計を毎月出すようにした。これだけで「無駄なエントリー」が激減する。
コストが見えると、「なんとなくエントリー」ができなくなる。
スプレッドを意識してからの変化
取引スタイルを変えてから、月の取引回数は320回から60回くらいまで減った。
でも、収支は安定した。
スプレッドコストが月8万円から1.5万円に下がって、利確幅が広がった分、1回あたりの利益も増えた。
「たくさん取引する=稼げる」は幻想だった。
まとめ
スプレッドは地味だけど、積み重なると致命的。
特にスキャルピングで利確幅が狭いトレーダーは、一度自分の月間スプレッドコストを計算してみてほしい。たぶん想像以上の金額が消えてる。
勝率を上げる努力より、まずコストを減らす方が即効性がある。
よくある質問
Q: FXのスプレッドとは何ですか?
スプレッドは買値と売値の差で、取引ごとに発生する実質的なコスト。例えばドル円のスプレッドが0.3pipsなら、エントリーした瞬間に0.3pips分のマイナスからスタートする。
Q: スキャルピングでスプレッドはどのくらい影響する?
利確幅が5pipsのスキャルピングでスプレッド1.5pipsなら、利益の30%がコストで消える。1日20回取引すれば、月に数万円のコストになる。取引回数が多いほど影響が大きい。
Q: スプレッドが広がりやすい時間帯は?
早朝(日本時間6-7時)、重要経済指標の発表前後、年末年始などは流動性が下がってスプレッドが広がりやすい。特にゴールドやマイナー通貨ペアは平常時の3-5倍に広がることもある。