【20代の君へ】給料日、1万円だけ未来の自分に送金しないか？FPが教える、最強の資産形成術

おい、20代の君。将来のこと、本気で考えてるか？

こんにちは！独立系ファイナンシャルプランナーの山田だ。

「老後2,000万円問題」「終身雇用の崩壊」「止まらない物価上昇」… 君たちの周りには、将来への不安を煽るような言葉が、うんざりするほど溢れていることだろう。

「どうせ、俺たちの世代は…」なんて、諦めモードになっていないか？だとしたら、それは、あまりにもったいない。

断言しよう。君たち20代は、これまでのどの世代よりも、自分の力で、豊かで自由な未来を築ける、最高のポジションにいる。

なぜなら、君たちには、どんな大金持ちも決して手に入れることのできない、「時間」という最強の武器があるからだ。

今回は、その「時間」という武器を最大限に活かして、君が人生の主導権を握るための、最もシンプルで、最もパワフルな方法を教えよう。

「投資なんて、お金持ちがやることでしょ？」そう思っているなら、その古い価値観は、今すぐ捨ててくれ。

例えば、君が25歳から、毎月たった1万円を、年利7%で運用できたとしよう。 40年後、君が65歳になる頃、そのお金はいくらになっていると思う？

答えは、約2,600万円だ。

投資した元本は、480万円。それが、2,100万円以上も増える計算になる。これが、アインシュタインが「人類最大の発明」と呼んだ、「複利」の力だ。

もし、君が始めるのが10年遅れて、35歳からだったら？最終的な資産は、半分以下の約1,300万円にしかならない。

始めるのが、1年、1ヶ月、1日でも早いこと。 それが、君の未来を、どれだけ大きく変えるか、分かってくれただろうか。

「理屈は分かった。でも、具体的にどうすればいいんだ？」いい質問だ。答えは、たった2つのステップだ。

まず、給料が振り込まれたら、使う前に、1万円（無理なら5,000円でもいい）を、別の口座に自動で移してしまう設定をしろ。これを「先取り貯蓄」ならぬ、「先取り投資」と呼ぶ。

手元にあると、人間は、どうしても使ってしまう生き物だ。だから、最初から「なかったもの」として、強制的に未来の自分に送金するんだ。

次に、その1万円で、**「eMAXIS Slim 全世界株式（オール・カントリー）」**という投資信託を、毎月、自動で買い付ける設定をする。

なぜ、これなのか？

これ以上、初心者が選ぶべき、合理的で、力強い選択肢は、今のところ存在しない。

最後に、君が絶対にやってはいけないことを、3つだけ伝えておく。

短期的な値動きで、一喜一憂するな。 株価は、毎日、ジェットコースターのように動く。そんなものに、君の貴重な感情を揺さぶられるな。君が見るべきは、今日の株価ではなく、20年後の未来だ。
暴落した時に、怖くなって売るな。 これが、一番難しいかもしれません。しかし、歴史が証明しているように、市場は、どんな暴落からも、必ず立ち直ってきました。暴落は、むしろ「安く買えるチャンス」と捉え、淡々と、積立を続ける。その胆力が、将来の大きなリターンに繋がります。
「流行り」のテーマ型ファンドに、手を出さないこと。 「AIファンド」「メタバースファンド」…魅力的な名前のついた商品が、次から次へと出てきます。しかし、そういった商品は、手数料が高く、長期的なリターンも不透明なものがほとんどです。初心者のうちは、王道のインデックスファンド一本に絞る。それが、成功への一番の近道です。

新NISAという、素晴らしい制度が始まりました。これは、私たち一人ひとりが、自分の力で、豊かな未来を築くための、大きなチャンスです。

難しく考える必要はありません。

「全世界株式」か「S&P500」か、どちらか一つを選ぶ。 決めたら、あとは、毎月コツコツと、積立を続けるだけ。

そして、日々の値動きは忘れて、仕事や趣味、家族との時間を、思いっきり楽しむ。

10年後、20年後。ふと、あなたの資産を見たとき、そこには、想像もしていなかったような、大きな実りが待っているはずです。